マーミット・ビニールパラダイス

南海ゴジラ
マーミット・ビニパラNo.71、「南海の大決闘」版ゴジラです。このゴジラは、私が初めてビニパラに手を出した、記念すべき第1号なのです。オールナイトで30年ぶりに「オール怪獣大進撃を」観て、この映画が私のゴジラの原点であったことを再確認するとともに、その中で最も印象的なのが、新撮部分の「総進撃ゴジ」より、ライブフィルムの「南海ゴジ」だったことを発見、翌日にはこれを買いに走っていたのでした。
左の合成画像は、まあなんとなく南国ムード。(^_^;)
さて、このソフビ、「大戦争ゴジラ」の項で引き合いに出していろいろ述べたので、ソフビ自体についてはもう特にどうこういうことはありません。あえていうなら、大戦争ゴジラに比べて首が前傾していて猫背っぽい、腕や胴体が太っている、というのが違いになっています。実際のスーツでは、水中撮影のため酸素ボンベを仕込む必要から中のアンコを削り、それがたるみになったということですが、腕を横にあげるポーズが多く、その際に引っ張られてボディーが幅広になるのです。
そんなこともあって、この「南海ゴジラ」は「大戦争ゴジラ」と基本的には同じスーツでありながら、「モスゴジと三大ゴジ」あるいは「総進撃ゴジ〜対ガイガンゴジ」などに比べると、印象の違いが大きいと思うのですが、それは映画の内容によるところも大きいのでしょう。南の島を舞台にした陽性な映画で、ゴジラはといえば、気持ちよく眠っていたところを起こされ、あとはもう、大コンドルは来るわ、戦闘機隊は来るわ、エビラは出るわ、モスラも来るわで(あと美女も)、もう大忙し。アクションも、擬人的なエビラとの岩石キャッチボールがあるかと思えば、動物的なハサミ喰いちぎりなど、アクティブでバラエティーに富んでいます。最後は島の爆発から逃れるために海に飛び込むことになって、もういい迷惑。その際の飛び込むポーズは、かわいくてお気に入りです。足と尻尾の角度など、なんかバランスもいいんですよね。だからなんかコミカルでありつつも、ありそうに思えるというか。最近の恐竜研究では、ゴジラのような直立型の復元は完全に否定されてますが、そんなこととは関係なく、ああいうのを見ると「これはこれで、やっぱりあり得るんじゃないだろうか?」と思えてしまう部分もあったりするのです。
 さて、そんなこんなで、映画の中の着ぐるみも、ソフビの出来もお気に入りの「南海ゴジラ」君ですが、ソフビには何か物足りない点があるなあ、と思ってたんですが、判明しました!「南海(大戦争)ゴジラ」の顔で印象的なのは目です。このスーツ(ギニョールかな?)では目が左右に動くギミックがついたため、目のアップが印象的に登場します。その目には、瞳の中央にハイライトが、外周にはオレンジの虹彩が描かれているのです。これが「南海(大戦争)ゴジラ」の表情の要・・・というわけで、デジタルで目を描いてみました。いかがでしょう?あなたのイメージの「南海ゴジラ」に近付きましたでしょうか?
 ところで、「大戦争ゴジラ」の項では、印象的なポーズとして「シェー」を再現し(ようとし)てみましたが、「南海ゴジラ」の印象的なポーズというと、やはり●●●でしょうか?

戻る