アマノシラトリ・ウツノイクサガミ
クマソガミ・ゴッドカイシン
ヤマタノオロチ
「ヤマトタケル」('94)登場
バンダイ(1994)
今となってはなんとも特異な存在に思える映画「ヤマトタケル」。思えばこの頃は、「VSメカゴジラ」の後、冬にはサンリオ」の「3Dゴジラ」、春にはこの「ヤマトタケル」、そして夏には「VSスペースゴジラ」の撮影と、東宝撮影所はフル回転だったわけですね。このアマノシラトリ、メカニック調なのは「?」な気もしますが、ソフビは塗装も綺麗で、実物のイメージそのままって感じです。尻尾と足は塩ビ製で、当時流行っていたハイブリッド。足は立てるのを重視してか、スタンドっぽい付き方になってます。
バンダイ(1994)
怪獣映画にさして興味のないウチの奥さんも、この映画は「普通の映画」的にそこそこ楽しんで観ていたようなのですが、これが出てきた瞬間、唖然となって「こ、こんなのになっちゃったよ!?」って・・・(^_^;)。特撮映画としては見せ場のはずなんですが、そのあたり、ちょっとチグハグな印象があるかも知れません。これもソフビとしてはよく出来ていて、翼と、手に持つ剣は軟質素材。ボリューム感もあるし、全身金と銀のピッカピカですが、ポーズの変化は腕を上げ下げするくらいしかつけられません。
バンダイ(1994)
ヤマトタケルとクマソタケルのチャンバラは、映画前半(というか最大の?)見せ場ですが、それに続くクマソガミのシーンも、人間の倍くらいという、最近の日本の特撮映画では珍しい微妙なスケールで、独特のムードを作り出しています。どこか、ハリー・ハウゼンのモデルアニメーションのような懐かしさも感じてしまいました。ソフビはなんとも地味な感じです。身体のヒビ割れの溶岩を表す赤い塗装も、どちらかというと傷口から流れる血のようで・・・(^_^;)。背中の羽のような突起は、わざわざ1本が2パーツ構成になっています。
バンダイ(1994)
海神ムーバ。ソフビのためだけに「ゴッドカイシン」という名前がついています(笑)。劇中では全体像の分かりにくい怪獣ですが、このソフビを見ると「へー、こんな形だったんだ」って感じでよく分かります(^_^;)。というか、元々の映画用造型物が上半身&下半身を別々の状態で造られてるわけで、全身がくっついた状態はこれでしか見られないということになります。これも触手が軟質素材のハイブリッド。塗装はかなりいろんなメタリック色が使われてるんですが、全体の印象としては、なんか地味なんですよねえ。
バンダイ(1994)
特撮映画の怪獣としては久しぶりに、口から本物の火を吐く怪獣。しかもそれをヒーローが透明なバリヤーで防ぐとなると、涙チョチョ切れるような懐かしさ。しかし、その火といい、着ぐるみの巨大さといい、スクリーンより実物を見た方が絶対迫力ありそうです(笑)。なにしろ舞台は何もない月面ですし。着ぐるみとしては最大級の怪獣だけに、ソフビの方もスタンダードサイズ(?)としては超巨大です。各頭と首の付け根が動くので、可動部の数だけいえば相当な数になるのですが・・・。
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