バンダイ・ウルトラ怪獣シリーズ(1983)

ウルトラマン第12話「ミイラの叫び」登場
ミイラ怪獣 ドドンゴ

 麒麟ですね。怪獣の新しい形を打ち出したウルトラシリーズにあっては、それ以前の怪獣像を引きずったものは、どうしても古く感じてしまいます。中でも古来の伝説などに由来するものは、単純に生物を巨大化したもの以上に時代遅れというか、世界観に合わない感じがするんですよね。しかしこのドドンゴ、着ぐるみとしては初めて、二人の役者が前後に入って各々の足で4本足を演じるという力技を実現しています。まあ舞台などでは昔から馬などを演じる時に使われてきた手法ですが、それなりにインパクトは強く、この「ドドンゴ方式」は、後の作品でもたま〜に使用されることになります。

 ブルマァクのドドンゴもそうだったんですが、抜きの関係でどうしても上を向いてのけぞったポーズになっちゃうようで、どうにも様になりません。可動箇所も少なく、足も動かないし、ボリュームを他の怪獣とそろえるために、本来の大きさよりかなり小振りになってしまうという、戦わせて遊ぶにはまったくもって不向きなソフビです。ウルトラマンを跨がらせたりできれば、このポーズともばっちりハマるんですけどねえ。まあそういうことを一切抜きにして、インテリアとして飾っとくにはいいかもしれませんが。

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