バンダイ・ウルトラ怪獣シリーズ(1991)

ウルトラマン第6話「沿岸警備命令」登場
海獣 ゲスラ

 カカオ豆が好物の怪獣。このエピソードで私はチョコレートの原料がカカオ豆だと知りました。そういう人は多いはず(笑)。ゲラン蜂の幼虫が東京湾の汚水で怪獣化、ってどう見ても虫には見えませんが、そもそもは東宝からモスラの幼虫を借りてきて改造するはずだったからなのですね。もしそれが実現していたら、ウルトラマンがモスラの幼虫改造の芋虫と戦うシーンが見られたわけでしょうか。なんかどうやっても様にならない気がしますが(^_^;)。で、実際はウルトラQに登場したピーターの着ぐるみを改造したこのゲスラ、顔はそのまんまなのですが、ピーターが細身だったのに対して、ずんぐりした体型に見えるようになっていて、全く違う印象を与えてくれます。でもって、今の書籍などでは「トカゲが巨大化した」ということになってますが、一番恐ろしいのはトカゲを怪獣にまで変える「東京湾の汚水」ではないでしょうか。(^_^;)

 中古で買ったので、唇などはかなり塗装が剥げていたため、画像処理で復元しています。体の毛(というか棘というか)のディテールがかなり彫が深くて感心します。しかしこのソフビ、前屈みのポーズのせいもありますが、かなり小さいです。ビニパラベビーのゲスラ(右)と大きさ的には変わりません。でもとにかく、他のスマートで堂々とした怪獣達の中にあると結構異彩を放っていて、ひとつ持ってるとなんか嬉しい怪獣であります。

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